CIO Loungeメンバーが、企業のITリーダーに向けて「経営とITの架け橋」となる知見・助言をリレーコラム形式で発信しています。
本記事は、デジタルビジネスを加速する専門情報サイト「IT Leaders」の定期コラム「架け橋 by CIO Lounge」に連載されています。
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一般企業こそIT/デジタル人材の育成を急ごう!
私は2018年、長年勤務したNTTデータから日立造船にIT・デジタル担当として転職しました。今回はその経験から得た想いについて書きます。「IT企業と一般企業の関係を再構築する」「一般企業こそIT/デジタル人材の育成を急ぐ」の2点が…
リーダーとしてどう振る舞うべきか
私は1980年に土木技術者として建設会社に入社しました。2002年から社内のIT部署に異動し、2008年からは全社のITを担当することになりました。土木・技術部門では主にエンジニアとして、IT部門では主にマネジャーとして過ごし、社内…
ITの徹底活用には「仲間づくり」が最重要
もはや言い尽くされた感もありますが、近年、ビジネス環境は急速に変化し、ITの役割はますます重要性を増しています。このような環境の中で、企業はITを徹底活用して経営改革、事業改革、業務改革を成功させる必要があります。そのためには技術…
情報漏洩防止に資する「人間系対策」の薦め
情報セキュリティの強化は、現在のIT部門が直面する重要課題の1つでしょう。IT Leadersのような企業IT専門メディアには、ランサムウェアや標的型攻撃メールといった不正アクセス対策として、侵入防止・不正侵入検知システムやサイバ…
あふれる情報と向き合う“情報的健康”のススメ
私は、ほぼ一貫して情報セキュリティ分野の仕事に従事してきました。サイバー攻撃に対して情報の漏洩・改竄を防御する、あるいはシステムを利用したい時に利用できるよう可用性を確保するなど、情報・データやシステムの防護に関する役割を担ってきま…
情報システム部門が向かうべき方向とERP活用を考える
一般企業の情報システム部門は、千差万別という言葉が当てはまると思えるほどいろいろな在り様があります。しかし経営や事業に貢献するIT/デジタルを担うという存在意義は共通であり、筆者自身の経験からもあるべき情報の姿は一定の枠に収まると…
情報システム部門を「DX部門」に変革するための処方箋
“デジタルトランスフォーメーション(DX)”という言葉が、当たり前のように企業の生き残りに必要なものとして、認知されるようになってからほぼ5年。この間、あいまいな概念である“DX”をどう定義づけし、誰が推進するのかについて、各企業…
大和ハウスが「DXアニュアルレポート」を発行する理由
大和ハウス工業は、2016年度から「ITアニュアルレポート」を発行しています。当初は社内や関係者向けに資料として配付していましたが、2020年度版はIR情報として初めてコーポレートサイトに掲載しました。2021年版ではそれまでの印…
大学の経営統合から展望するイノベーションのあり方
先日、母校である東京工業大学の同窓会に出席し、私の2年先輩である益一哉学長と話す機会がありました。東工大は現在、東京医科歯科大学との統合を進めています。よく大学の統合は少子化に伴う学生数減少への対応と言われますが、益学長はそれ以上…
社内のDX人材をどう育成するか─攻めと守りの両軸で考える
よくDX人材の育成について質問を受けます。それを考える上ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の定義が重要です。大きく分けると、「守りのDX(プロセストランスフォーメーション)」と「攻めのDX(ビジネストランスフォーメーショ…
「相手を尊ぶ」、それがSCMの本質
サプライチェーンマネジメント(SCM)は「経営改革」であり、その根幹は「業務改革」にあります。CIO の方々の大きな役割の1つである「業務改革」の参考になればと思い、この記事では、私のSCMの原点となったスウェーデンの販売会社にお…
中小企業におけるDXの取り組みの第一歩とは
私はITベンダーのシステム技術者として大手企業を長く担当。退職後は中小企業の業務改善のアドバイザーをしています。そうした一連の経験を通じて、業務改善には「現場部門での事実を起点とした課題の明確化」「データを利用して事実を共有する」…
デジタルデバイドを解消し、セキュリティ対策に本腰を入れよ!
今さら、いや、今だからこそ、企業は改めてデジタルデバイド(情報リテラシー格差)の解消に取り組まなければならないと筆者は思います。デジタルデバイドというと、例えばPCや各種ソフトウェアを駆使できるとか、ネットやWebのさまざまなサー…
ダイナミックケイパビリティの高い組織への変革とITの役割
私は34年間大手製薬企業で主にIT機能に携わってきました。よく云われる失われた30年とちょうど重なる時期でした。今では1つの会社に長く勤めることは珍しくなりましたが、私の場合は会社がこの間、特に後半の15年ほどの間に大きなM&am…
DXのカギは標準化(デファクトスタンダード)にあり!
デジタルトランスフォーメーション(DX)が話題になって5年ほどが経ちました。その定義や意味は企業や人によってさまざまですが、筆者は大きく2つに分類できると考えています。1つはデータとデジタル技術を用いた事業変革や新規事業の創出、も…
ベンダーロックインの解消方法への考察
エンタープライズITがダメになった理由の1つに「ベンダーロックイン」と言われる、ある特定ベンダーへの過度な依存による自社組織の弱体化が挙げられます。情報システム子会社についても、親会社がそこに100%依存している状況はベンダーロッ…
失敗を促進し、不安を取り除くことが
組織パフォーマンス向上につながる
私はIT業界一筋で還暦を迎えました。技術者として1人で、あるいはメンバーの1人として駆け抜けた時代から、やがてチームを率いて成果を求められる立場になり、多い時には300名近い部門の責任者を務めました。この間、成功だけでなく多くの失…
テクノロジを愛して、チャレンジを!
皆さん、こんにちは!CIO Loungeの喜多羅と申します。私は20年余りグローバル企業で情報システムの仕事に従事したのち、8年間日本企業でCIOを務めました。現在は個人の立場から、一般企業のIT活用やDX推進を支援する仕事をしてい…
うわべだけのDXから脱却し、背水の陣で挑む覚悟を!
「日本の失われた30年」のことは、広く知られていると思います。事実、日本のGDP(国内総生産)は1990年からほぼ横ばいでしたが、同じ時期に米国は4倍、中国に至っては40倍近くも増加しています。この流れを変えられるのかどうか、我々…
デジタル時代における社内IT部門の役割を再考する
皆さんこんにちは。私は1989年に大学卒業後、パナソニックとオムロンで33年間、一貫して社内ITに携わりました。パナソニックでは大手量販店とのEDI、販売・生産・会計・物流領域の業務改革と基幹系アプリケーション、コミュニケーション…