実際にＰＯＣにご協力いただいている企業様に「生の声」をお聞きするために、5月に訪問しました。関西電力ではDX人財を「高度DX人財／各部門のDX推進者／全社員」の３層に分類し、それぞれ2025年度末までの育成目標人数を設定しました。DX人財戦略には人財像とスキル・マインドセットが定義され、「ビジネスプランナー／データサイエンティスト／デジタルコンサルタント」などの役割を明確にしました。役割ごとに研修体系を整備・充実し、人財育成を進めています。また、全社員必修のDXリテラシーについては、「Aアジャイル／Bビジネス・インテリジェンス／C顧客体験／Dデジタル技術」に焦点を当てた動画研修が提供されています。DX人財戦略の策定・実行では二つの要諦があります。一つ目は「タテの一貫性」です。会社のミッション・ビジョン・バリュー・事業戦略・DX戦略をベースに「DX人財戦略」をストーリー立てて一貫性を持って策定するとともに、実行段階でも、組織風土が足かせになっていないかを留意する必要があります。もう一つは「ヨコの整合性」です。「DX人財戦略」に影響を与える各階層、部門、責任・権限、コミュニケーション、エンゲージメントなどの「組織」面と、「人事:::: 制度」における採用、配置、育成、評価、報酬サイクルとの整合性を保つことが大切です。これらの整合性を欠いてしまうと、戦略が実現しづらくなります。関西電力では明確なDX戦略のもとでDX人財の効率的・効果的な育成を進めています。DX推進により中期経営計画に掲げたKX（関電トランスフォーメーション）の実現を目指しています。DX人材育成分科会イベント基調講演 実施報告策定した「DX人財戦略」DX人財戦略の要諦は「タテの一貫性」と「ヨコの整合性」DX人材育成分科会プロセスDXのみならず、ビジネスDXを実現するための組織・人材育成のあり方を明確にします関西電力/上田氏策定したDX人財戦略10Thoughts on the bridge to pass on to the future.
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