日本の製造業の要である中小企業をITの側面から支援することを目的として、安全・安心で安価なIT基盤の提供モデルを検討してきました。約1年半にわたり、サポート企業の協力を得てIT基盤の構成と集中運営体制の初期モデルをまとめ上げることができました。ようやく長いトンネルを抜けて、POCに協力いただける中小企業が2社も確定しました。ご協力いただいているK社様のお取引先で、家具製造会社であるA社様、介護事業を営むB社様が参加いただけます。「このようなスキームを探していました」、と参加企業のお言葉に感動、我々の思いが間違いではなかったとこれからのやる気を駆り立てられました。参加企業が確定しサポート企業にも具体的な内容を提示、POC使用パソコンの準備、搭載ソフトの確定、導入時のデモシナリオ作成、ヘルプデスクの体制整備、アンケート作成等々準備は順調に進んでいます。展開方法についても地域での展開をベースにとの思いをもとに、参加企業と意見交換しながら、関係者との問題意識の共有をいかに図るかを見出していきたいと考えます。POCを経て引き続き、普及モデルに盛り込むべき内容を築き上げていくことを目指します。中小企業から期待されるIT基盤の提供が実現できるよう、今後も取り組んでいきます。乞うご期待!SCM分科会においては、まずどんなパターンでも変わらない「SCMの基本要件」を整理すると共に、「優先経営課題別パターン」について、売上増、利益増、キャッシュフロー良化という3つの観点で検討してきました。この検討によって、課題に対する有効な施策、及び重要なKPIについて一定の整理ができましたが、業種・業態によってもパターンが違うのではないかという課題認識のもとに、まず商品の特性によるパターンの検討を始めました。ここでの気づきは以下の通りです。●品種・機種数が多い場合は、販売見込管理が難しく、顧客接点強化などの重点施策が必要●品種・機種毎の生産量が少ない場合は、商品・間口の絞りこみ等により在庫管理強化が必要●規制性の高い商品については、適正在庫管理が難しくなるので、生産リードタイム短縮や混合生産等の施策が必要●生産の難易度が高い場合には、生産管理強化や調達リードタイム短縮がキーとなる●在庫拡販が難しい場合には、PSI管理が難しくなるので、販促・拡売施策の強化やエージング管理の徹底が必要今後「業界・業種別パターン」については、商品別特性だけでなく、生産業態や市場特性の違いについて検討する予定です。具体的には、生産業態別は受注生産・見込生産による違い、市場特性別には市場の成長性、競合他社の状況、供給の重要度、市場変化への対応等による違いを想定しております。これらの「優先経営課題別パターン」と「業種・業界別パターン」を活用して、出来るだけ早くワークショップを開催し、今までの検討結果が本当に現場での「現実解」になるのかを検証すると共に、多くの方々と共有したいと考えております。SubcommitteeSubcommitteePOC(実験的に行う検証)始動!ようやく踏み出した第一歩POCに向けた準備は順調に優先経営課題別に加えて商品特性によるSCMのパターンを検討更に生産業態別や市場特性別のパターンを検討しワークショップ開催を目指す中小企業経営基盤支援分科会日本製造業の要である中小企業をITの側面から支援しますSCM分科会「優先経営課題」に加えて「業種・業態別」SCMパターンの検討開始商品特性別SCMパターンのテンプレート (出典:CIO Lounge作成)IT基盤提供イメージ (出典:CIO Lounge作成)10活動紹介
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