CIO LoungeMAGAZINE_2023autumn
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il- 等 ntone実際にPOCにご協力いただいている企業様に「生の声」をお聞きするために、5月に訪問しました。ご協力いただきました株式会社京信システムサービス様のご案内により、株式会社銭形の上野社長様、株式会社別注家具製作所の山本社長様をお訪ねしました。2社の社長様は、中小企業の中でも、ご自身でITに関する情報を収集し、どのように自社の経営に活かしていくかを常に考えておられ、その方向性をもとに、社員の方々とコミュニケーションを取りながらIT化を進めてこられたとの印象を受けました。そのため、これからの自社のITの在り様についても高い意識をお持ちで、今回をきっかけにCIOLoungeでご支援できることもあるように感じました。京都の雰囲気と2社の会社のご様子をトピックス的に取り上げてみました。株式会社銭形様の上野社長をご訪問しましたが、京都らしい五条界隈の町並みの一角に事務所、介護事業等の拠点が集まっている雰囲気でした。上野社長様には約2時間近くのお時間を頂戴して、ITを活用し始めた経緯から現在の事業運営上でのITに関する課題、他所で起こったことも含めてセキュリティ対策を意識された経緯もご教示いただきました。まず、ご自身で調べてみる。そして、システム担当の方にご指示され、実際に詳細にできることを調べ、利用可否を判断する。その機器としてガッツリ利用するパソコンの台数は限られ、大多数の職員が利用する安価な端末も同一のインフラで管理できることを望まれているようでした。続いて、株式会社別注家具製作所様の山本社長を訪ねるため、こちらは名神高速道路のインターチェンジに近い工業団地を訪問、家具製造工場の建物、その中の事務所を訪問しました。お話をお伺いすると規格既製品の家具をsaesforce利用へ流れで、サーバーからクラウドサービスの利用、そして、各種事業ツールの選定、の取組、kの利用と繋がっていき、まだまだこれからも進化されることを目指しておられます。介護という仕事がら個人情報の取扱にも厳格な管理が必要と感じておられます。製造するのではなく、社名の通り、お客様の要望を受け、素材の選定、デザインなども個別にされており、その工程では設計図面含めた様々なデータが発生しています。既に、50年以上続く事業として、これまで多くのお客様に提供されてきた家具に関する過去のデータを活かすための取組もされています。社内で記憶媒体の利用や外部とのデータのやり取りを行っており、家具製造の専門家の方々に対しても、セキュリティ面の教育をしていく必要を感じておられます。総務等の利用するパソコンは限られており、仕事柄利用する設計用の機器類を包括的に管理できることに期待を持たれています。貴重なお時間を頂戴し、たくさんのお話をお伺いしたので、残念ながら全てを掲載できていません。今回お話をお伺いした2社は、非常にITリテラシーが高いとの印象です。我々としては、様々な状況にある中小企業様も想定して、ご提供する内容を考えていく必要があると認識しています。設立:平成12年3月13日設立:令和元年8月23日代表取締役社長:上野眞司所在地:京都市下京区黒門通五条下る柿本町594番地13事業概要等:介護保険サービス事業、障害者総合支援サービス事業 全職員数103名(うち社員46名)、拠点数4カ所(令和4年1月11日山本木材工業から別注家具製作所へ社名変更)設立:昭和58年5月2日代表取締役:山本剛久(個人創業:昭和39年10月1日)所在地:京都市南区上鳥羽塔ノ森東向町981事業概要等:家具製造業社員数:30名(役員除く)株式会社銭形企画様株式会社銭形様株式会社別注家具製作所様SubcommitteePOC先訪問記〜2社を訪ねて京都へ〜中小企業経営基盤支援分科会社員との密なコミュニケーションとITに対する高い意識が推進のポイント〜POC先を訪ねて株式会社銭形様株式会社別注家具製作所様12Thoughts on the bridge to pass on to the future.

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