CIO LoungeMAGAZINE_2022autumn
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日本企業のDXの対応について現時点での状況をみると、ERPを中心とした基幹系業務については各社とも対応方針を決め、具体的な再構築に向けた対応が進められている状況です。一方で、ERPプロジェクトなどでカバーされない、コミュニケーション系などに代表される、いわゆる非基幹系業務の領域については、そのDX化対応が部門に依存しているケースや、または推進組織が曖昧なことが多く、全社的な対応として進めている企業はまだ一部に限られていると考えられます。よって各社の非基幹系業務のDX化への現状の取り組み課題や悩み、将来に向けたあるべき姿などを議論し、ユーザー企業、ベンダー双方に有益な情報を発信することを目的としています。リモートワークの今後の在り方について、ユーザー企業9社のIT責任者によるワークショップを昨年の12月9日と今年度1月24日の2回開催しました。先進企業の事例紹介とリモートワークによるコロナ禍における業務遂行能力の維持・向上策や推進体制などの課題の共有と解決策について活発な議論をしました。参加者からは、どの企業も悩んでいる状況はほぼ同じであり、2回の議論を通じて非常に有効な改善のヒントを得たとの意見や、今後もぜひこのような機会を設けて欲しいとの要望をいただきました。また、今回議論した内容については、3月7日に関西NECユーザー会のCIO育成セミナーでの発表や、3月15日にSansan社セミナーでも発表を実施しました。非基幹系業務のDXについて、まずは最優先課題であるリモートワークについて検討してきました。しかしまだ検討しなければならないテーマはたくさんあります。次のテーマ候補として、各部門の業務連携による間接業務のさらなる生産性向上や、コミュニケーション・コラボレーションの質の向上などを考えています。そしてその実現ためのITの最新技術の導入方法、社内での導入態勢づくりや人財の育成についても議論していきます。引き続き、正会員ならびにサポート会員企業の皆様のご協力をよろしくお願いします。Subcommittee非基幹業務のDX対応は、現状どの企業も進め方などで苦労しているリモートワークについてワークショップを2回開催し、その成果は外部セミナーでも発表リモートワーク以外のテーマについて、ユーザー企業とサポート企業が同じ土俵の上で議論する非基幹DX分科会経営に寄与するための非基幹業務のDXとは何か、その答えを探っていきますリモートワークに関するワークショップを定期的に行い、ざっくばらんな意見交換を行いました左から名和・小林・提箸(リーダー)・松山・岩下、左上枠 友岡働き方改革のねらいとやるべきこと (出典:CIO Lounge作成)活動紹介11

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