2025年1月31日開催 CIOLounge 勉強会【アジャイル開発セミナー】

2025年1月31日に「アジャイル開発セミナー」を、(株)アシスト様のセミナールームをお借りして開催いたしました。

このセミナーは、複数の正会員の方から「アジャイル開発を志向しているがなかなかうまくいかない」との相談があり、サポート会員である(株)アジャイルウェア様のご協力により開催の運びとなりました。セミナーと銘打っていますが、CIO Loungeとしては初めてとなる勉強会であり、20名の方にご参加いただきました。

基調講演

講師には、Agility Design株式会社代表取締役、アジャイル経営カンファレンス実行委員長の中野 安美様をお招きして講演いただきました。中野様は、アジャイルコーチ、新規サービス開発支援、働く女性のメンター、グループコーチングと幅広く活躍されています。

講演内容は、アジャイル開発を始めようとしている、また始めたが悩みのあるIT責任者、マネージャーの方を対象に、

アジャイル、スクラムの概要

アジャイル開発を実践する際のチーム体制、開発の進め方、進捗管理、品質管理

従来の開発手法との違いと、アジャイル開発を効果的に進めるためのポイント

について、約1時間お話いただきました。

参加者の方から、「1時間という限られた中で、アジャイルの基礎から実際に導入する際に考慮すべきことまで、わかりやすく説明いただきました。学びの多い講義をありがとうございました」、「原理原則から入らず、実務からアジャイルをはじめた者ですが、原理原則についての理解が深まりました」等のコメントをいただきました。

Agility Design 中野様

紙飛行機ワークショップ

紙飛行を使ったワークショップを行い、アジャイル開発の特徴であるスクラムを体感しました。進め方は、6チームに分かれ、各チームで、紙飛行機を折り、テスト飛行を行い、決められた距離を飛べばカウントするというルールで行いました。

スプリントプランニング(各チームで飛行機の設計・製造プロセスを検討し、生産するプロダクト数を予想)、開発(飛行機を製造しテスト飛行)、スプリントレビュー(実績値の数をカウント)、レトロスペクティブ(ふりかえりを行い、改善のActionを決定)というスプリントを3回繰り返し、品質の高い(一定の飛行距離が可能な)、紙飛行機をより多く生み出すことを目的としています。順調に回毎に合格機数を増やしたチームもあれば、合格機数を増やせなかったチームもあり、皆さん色々と工夫しながら、真剣に取り組んでいただきました。

Agility Design様資料1
ワークショップの様子

参加者の方から、「1時間があっという間でした。スプリントの醍醐味を味わえ、参加者と仲良くもなれる素晴らしい経験でした」、「楽しみながら、スプリントの振り返りでの効果について実感できました」、「アジャイルを経験できました。少しイメージができました」、「私たちのチームは成果が出ませんでしたが、出なかったことからも色々と気づきを得ることが出来ました」等のコメントをいただきました。

グループワーク

4グループに分かれ、自己紹介とアジャイル開発の取り組み状況、今日の学びと、持ち帰って取組みたいこと等について意見交換が行われました。時間が足りなかったというご意見もありましたが、「他社の状況、悩みに共感できたり、参考になったりと非常に実りあるディスカッションでした」とのコメントもいただきました。

まとめ・クロージング

中野様より、日本でもアジャイル導入企業が増えてきており、東京都も導入をしている。

アジャイルチームの醸成には時間がかかるが、現状からゴールに向かってどう進めていくか、常に課題意識をもって考え、「プロダクト」と「プロセス」の改善を繰り返すことが大事、"Be Agile“で締めくくっていただきました。

Agility Design様資料2

ウォーターフォール開発しか知らない筆者にとっては、非常に刺激的な勉強会となりました。参加者の方からも、「良い機会をいただき感謝申し上げます。非常に勉強になりました。聞くのとやるのは大違い、いざやろうとするとかなりいろいろなハードルが見えていますが、まずは最初の一歩、を踏み出してみようと思います。勇気をいただきました、ありがとうございました!」というコメントをいただきました。

勉強会終了後は懇親会場に場所を移し、参加者同士の会話でたいへんにぎやかに盛り上がり、盛会のうちに終了いたしました。参加された方は、アジャイル開発の取り組みについて、何らかのヒントをお持ち帰りいただけたのではないでしょうか。

今後、東京地区での開催、また第2弾の勉強会も検討しておりますので、皆様の参加をお待ちしております。

最後になりましたが、会場をご提供いただきました(株)アシスト様に厚くお礼申し上げます。

集合写真